明治安田生命「じぶんの積立」を解説。解約返戻金やデメリットも

持病があっても入れる保険
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明治安田生命が平成28年10月に発売を開始した「じぶんの積立(無配当災害保障付積立保険)」は、5年間毎月保険料を積み立て、10年後の満期時に満期保険金を受け取れる商品です。シンプルな商品性で、いつ解約しても受け取りできる解約返戻金は払い込んだ保険料の総額の100%以上となる点が魅力的です。

死亡保障と資産の積立てを同時に備えられることから、銀行の定期預金よりも高い利率で資産を積立てたい方におすすめの商品となります。保険加入期間が6年の場合の返戻率は100.8%となり、銀行預金と比べてもお得ですね。特に、満期の10年まで加入した場合には、103.0%の受取率となり、「死亡保障が付いた貯蓄」と考えると嬉しいですね。

「じぶんの積立」は、払込み保険料を予定利率で積み立てる点が特徴である一方、死亡時の保険金額は通常の死亡保険に比べて少なくなります。そのため、死亡時への備えとしては不足する場合もありますので、他の保障性商品と組み合わせることをおすすめします。

金融マン夫
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「じぶんの積立」は返戻率・受取率が魅力的ですが、デメリットを踏まえて検討することが大切です!

この記事では、明治安田生命の「じぶんの積立」について、保障内容、保険料、加入時の注意点・メリデメにつき詳しく解説しますので、是非最後までご覧ください。

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発売の趣旨と仕組み

明治安田生命は、「かんたん保険シリーズ ライト!By 明治安田生命」のラインナップとして、平成28年10月に「じぶんの積立(無配当災害保障付積立保険)」を発売しました。

「じぶんの積立」は、契約から5年間、毎月保険料を払込み、10年後の満期時に満期保険金を受け取れる商品です。保険料は、一口5000円から積み立てることができ、最大20,000円まで設定できます

加入後は、いつでも払い込んだ保険料と同額以上の保金額の解約返戻金・満期保険金を受け取ることができ、満期時の満期保険金の受取率は103.0%、解約時の返戻金は常に100.0%以上となります。

金融マン夫
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計画的に資金を貯められ、将来の受取金額も明確なため、結婚資金・教育資金・旅行資金を目的に加入される方が多いです。

保障内容

保障内容は、死亡給付金、災害死亡給付金、満期保険金の3つです。それぞれの支払事由等の詳細は以下の通りです。なお、死亡保険金、災害死亡給付金は重複して支払われず、一方が支払われた場合、契約は消滅します。

死亡給付金

被保険者が死亡した場合で、かつ、災害死亡給付金が支払われないとき、契約から5年間の保険期間払込期間中は「既払込保険料相当額」が、契約から5年後の保険料払込期間満了後は「積立金相当額(責任準備金)」が、死亡給付金受取人に支払われます。

定期保険や終身保険等の一般的な死亡保障保険には、高度障がいとなった場合に高度障がい保険金が支払われますが、「じぶんの積立」では高度障がい保障が付加されていませんので注意が必要です

災害死亡給付金

被保険者が不慮の事故の日から180日以内に死亡した場合、または、被保険者が特定感染症により死亡したとき、「既払込保険料相当額×1.1倍」の災害死亡給付金が、死亡給付金受取人に支払われます。通常の死亡時に比べ、事故や感染症の場合の方が給付金が多くなります

満期保険金

被保険者が保険期間の満了する時に生存しているとき、満期保険金額が契約者に支払われます。ただし、既に死亡給付金、災害死亡給付金が支払われている場合は、契約が消滅していますので、満期保険金は支払われません。

保障内容は死亡保険、災害死亡保険金、満期保険金の3つでシンプルな内容になっていますが、より詳細な保障内容まで納得のうえ加入することが大切ですので、経験豊富な専門家FPと相談することをおすすめします

金融マン夫
金融マン夫

大切なお金を無駄なく使うためにも、FPと保険相談することはとても大切です。

「じぶんの積立」の3つの特徴

特徴① 魅力的な返戻率・受取率

保険期間10年を通じて、解約時などの解約返戻金額は払い込んだ保険料相当額以上(100.0%以上)となり、満期時の満期保険金の受取率は103.0%と、低金利環境下において魅力的な予定利率となっています

生命保険会社は通常、保険料の多くを国債などの国内債券を中心に運用しています。近年は超低金利環境のため国債の利回りが低い中、「じぶんの積立」の予定利率は10年で103.0%ですので、明治安田生命はこの保険商品自体の利益はほとんどないと想定されます。つまり、逆にいうと、私たち消費者にとってはお得な商品ということが言えます!

金融マン夫
金融マン夫

定期預金での積立てよりも断然お得な利率で運用できますよ!

特徴② 加入口数を選べる

「じぶんの積立」は、一口5,000円から積み立てができ、被保険者当たり最大で4口(2万円)まで申し込みすることができます。保険料の払込は毎月で5年間ですので、加入時点でいくら保険料を払い込むのか、将来の収支想定がつきやすい点が特徴です。ご自身の家計から、いくらまで出しても生活資金に余裕があるか、計算しやすいですね。

特徴③ 持病があっても入れる

「じぶんの積立」は、健康状態にかかわらず申込みができ、医師による診査や健康状態などの告知は不要です。持病があっても入れるのは嬉しいですね。

取扱内容

  • 契約年齢範囲:契約者は満18歳以上。被保険者は満6歳~満65歳
  • 保険期間:10年間
  • 保険料払込期間:5年間
  • 保険料の範囲:5,000円~20,000円(5千円単位)
  • 配当:無し
  • 診査:医師による診査や健康状態などの告知は不要
  • 保険料払込方法:月払(月掛)
  • 更新:取扱い無し
  • 付加できる特約:無し
  • 保険料の自動貸付:取扱い無し
  • 契約者貸付:取扱い無し

経過年数別解約返戻金の推移・受取率

「じぶんの積立」の返戻率・受取率が魅力的であることは上記で説明しましたが、具体的な金額は、経過月数によって異なります。

以下の表では、月掛保険料が1万円(2口)で加入した場合の解約返戻金・返戻率(10年満期時点では満期保険金・受取率)を表示しています。なお、年齢・性別問わず一律となっています。

経過年数払込保険料累計額解約返戻金・ 満期保険金返戻率・ 受取率
1年120,000円120,000円100.0%
2年240,000円240,000円100.0%
3年360,000円360,000円100.0%
4年480,000円480,000円100.0%
5年600,000円600,000円100.0%
6年600,000円605,080円100.8%
7年600,000円608,280円101.3%
8年600,000円611,500円101.9%
9年600,000円614,730円102.4%
10年(満期)600,000円618,000円103.0%
じぶんの積立の返戻率・受取率

加入時の注意点とデメリット

金融マン夫
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「じぶんの積立」は返戻率・受取率が魅力的ですが、デメリットを踏まえて検討することが大切です!

死亡時の保険金が少ない

「じぶんの積立」は、健康状態にかかわらず申込みができ、医師による診査や健康状態などの告知は不要なことから、死亡保険金が少なく設定されています。実質的に、「死亡保険金=払込み保険料の総額」であるため、特に契約から5年以内の保険金払込期間中は大きな死亡保障は期待できないでしょう。死亡時の備えを充実したい場合は、他の死亡保障(終身保険・定期保険)に加入することも合わせてご検討ください。

高度障がい時に保険金を受け取れない

一般的な死亡保障保険の場合、死亡時の他に高度障がい状態になった場合に「高度障がい保険金」を受け取ることができますが、「じぶんの積立」には高度障がい状態になっても支払われる保険金はありません。そのため、「じぶんの積立」は、万一の備えとしてではなく、「銀行よりも利率が良い積み立て」と捉えることもできるでしょう。

乗換え制度・更新制度がない

「じぶんの積立」には、他の商品に乗換える制度が用意されていないため、積立保険が不要になったときには解約するしかありません。

明治安田生命の他の商品や、他の生命保険会社の商品には、乗換え制度があるものも多いため、経験豊富な専門家FPと相談したうえで加入検討することをおすすめします

まとめ

明治安田生命のおすすめ商品「じぶんの積立」について詳しく解説してきました。魅力的な返戻率・受取率とシンプルな商品性が特徴で、銀行の定期預金よりも高い利率で資産を積立てたい方におすすめの商品です。

しかし、死亡保険金が少ないことや、高度障がい状態を保障しないといったデメリットもあるため、他の商品も含めてメリデメを比較したうえで検討することが良いでしょう。 生命保険商品は、保険会社や商品によって様々です。

納得のいく内容で加入するため、ファイナンシャルプランナーと無料保険相談することをおすすめします!

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