2021年12月、PayPayほけんは、新型コロナウイルス診断確定時に保険金５万円を支払う「コロナお見舞い金」を発売開始しました。
加入手続きが簡単（最速１分）で、PayPayボーナスが貯まるメリットもあり、多くのPayPayユーザーが加入しています。販売開始から１か月半後の２月１日時点で２０万件超、２月９日には３５万件超の販売実績がある大ヒット商品になります。
感染症への備えをしたいニーズが高まっています！
「コロナお見舞い金」の販売はPayPayほけんですが、保険の引受は損害保険大手の損保ジャパンが行っていますので、ご安心ください。
損保ジャパンはコロナお見舞い金について、PayPayほけんの「自動車保険」等別商品販売のきっかけになることを意図しており、本商品単品では赤字であることが前提となっています。つまり、私たち消費者にとっては「割安な保険」といえますね。
この記事では、PayPayほけんの「コロナお見舞い金」の保障内容、保険料、加入時の注意点・デメリット、他社のコロナ保険等につき詳しく解説しますので、是非最後までご覧ください。
PayPayほけんとは
PayPayほけんとは、PayPay保険サービス株式会社が提供する、保険サービスに加入できるアプリのことを言います。
PayPayユーザーの方なら、PayPayアプリ上にある「１dayほけん」というハートマークのボタンを見たことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
PayPayほけんで加入できる保険商品には、保険期間が１日限定の自動車保険やスキー＆スノボ保険などのラインナップがあり、その一つとして、「コロナお見舞い金」があります。
ご紹介するPayPayほけんの「コロナお見舞い金」に加入するには、PayPayアプリのダウンロードが必須となります。
「コロナお見舞い金」の保障内容・保険金
「コロナお見舞い金」の保障内容は、「医師に新型コロナウイルスと診断されたとき」に、５万円の保険金を支払う、というものです。
とてもシンプルな保障内容ですね。
PCR検査で陽性になった場合や濃厚接触者と認定されたのみの場合は、「医師に新型コロナウイルスと診断されたとき」に該当しませんので、保険金は受け取れませんので注意が必要です。
保障内容に関するよくある質問
Q1. 家族の分もまとめて一緒に入れますか？
コロナお見舞い金は、PayPayユーザーである個人のみ加入でき、同居家族等も同時に加入することはできません。家族分も加入する場合は、別々の手続きが必要になります。
Q2. 無症状でも保険金を受け取ることができますか？
できます。無症状であっても、医師に診断された場合は保険金を受け取ることができます。
Q3. 濃厚接触者は保険金を受け取ることができますか？
できません。医師に新型コロナウイルスと診断された場合のみ保険金を受け取ることができますので、保健所等に濃厚接触者と認定されたとしても保障の対象外になります。
Q4. PCR検査で陽性となった場合に保険金を受け取ることができますか？
できません。保険金の支払条件は、「医師に新型コロナウイルスと診断された場合」です。PCR検査の結果で判断するわけではありません。
Q5. 海外で感染した場合も保険金を受け取ることができますか？
できます。保険期間中であれば、医師に診断された場合、国内・海外にかかわらず、保険金を受け取ることができます。
「コロナお見舞い金」の保険料
コロナお見舞い金は、販売当初「ワンコイン500円から入れる」を全面的に推し出してPRしていました。しかし、感染者数の増加に伴い更に収支悪化が懸念されることから、22年2月9日に保険料改訂を発表しました。（損保ジャパンプレスリリース）
改訂内容は以下の通り、3か月で1500円、6か月で3000円、1年で6000円と、従来の保険料の３倍になりました。
今後も感染状況によって保険料の変動や販売停止等の可能性がありますので、加入をご検討の方は早めに複数社のコロナ保険を比較すると良いでしょう。
なお、２月９日時点で既に加入している契約者については、保険料は現行のままとなります。
「コロナお見舞い金」の４つの特徴
ここでは、PayPayならではの「コロナお見舞い金」の４つの特徴を解説します。
特徴① エッセンシャルワーカー向け商品
「コロナお見舞い金」は、「コロナ禍で社会を支えるみなさまを支援します」というコンセプトの商品で、加入可能な業種はエッセンシャルワーカーに限定されています。つまり、誰でも加入できるわけではありません。
加入可能な業種は、以下枠内に限られています。なお、該当業種であれば、正社員・派遣・契約社員・パート・アルバイト（学生含む）・自営業・職種・在宅勤務にかかわらず申込みできます。
医療・福祉事業者、食堂・レストラン・喫茶店・宅配、生活必需物資の小売関係、物流・運送サービス、家庭用品のメンテナンス関係、金融サービス、生活必需サービス、ごみ処理関係、冠婚葬祭業関係、メディア、個人向けサービス、インフラ運営関係、国防に必要な製造・サービス業の維持、安全安心に必要な社会基盤、行政サービス、育児サービス、生活必需サービス、河川や道路等の社会基盤関係、国防維持関係、ビルメンテナンスやセキュリティ関係、その他コロナ禍で社会を支える職業
エッセンシャルワーカーといっても、医療・福祉従事者だけでなく、飲食業や小売業をはじめとしてさまざまな業種で勤務されている方が対象となります。詳しくは、ご自身の職業が対象かこちら（公式ＨＰ）でご確認ください。
特徴② 最短１分で手続き可能
PayPayほけんでの手続きは、とても簡素に設計されています。
PayPayアプリからハートマークの「１dayほけん」を選択し、「コロナお見舞い金」を押してください。保険期間（3か月・6か月・１年等）など、必要項目を入力すればものの数分で加入手続きが可能です。
保険金は一律５万円で、特約などはないため、簡単に手続きが完結できます。
忙しい人にとっても良いですね！
特徴③ PayPayで支払えて、ボーナスも貯まる！
「コロナお見舞い金」などのPayPayほけんの保険商品は、PayPayで保険料を支払うことができます。通常の保険契約手続きと異なり、振込口座の設定やクレジットカードの登録等の設定が不要ですので、とても便利です。
また、PayPayで支払うため、決済額の１％がPayPayボーナスとして付与されます。
保険金を支払ってPayPayボーナスがもらえるのは嬉しい！
特徴④ PCR検査キットを買える
PayPayアプリから、簡単にPCR検査キットを購入することができます。PayPayアプリのトップ画面で「PCR検査キット」ボタンをタップし、購入に進めて簡単です。
このPCR検査キットは、唾液で検査ができるタイプとなっています。保健所や医療機関などでは鼻に綿棒を入れるものが多くてしんどい思いをした方も多いのではないでしょうか。
唾液での検査なら痛みもなく簡単ですね！
検査キット購入後は、説明書の利用手順に則り検査・発送することで完結します。検査結果はアプリで確認することができてとても便利です。
「コロナお見舞い金」の保険金請求方法・受け取り方法
「コロナお見舞い金」の保険期間中に新型コロナウイルスに感染した場合、PayPayアプリから保険金請求することで５万円を受け取ることができます。
- PayPayアプリの機能一覧から ［1dayほけん］ボタン をタップ
- PayPayほけんTOPページ下段の ［加入履歴］ をタップ
- 加入履歴一覧より、対象契約の ［保険金請求］ ボタンをタップ
- 保険金請求画面で ［webからお手続き］ をタップ
保険金請求には、医師、病院、保健所、自治体等の発行した証明書で、新型コロナウィルス感染症の発病日がわかるものを提出することが必要となります。なお、市販の検査キット等の検査結果では保険金請求できません。
アプリから保険金請求できてとても便利です！
保険金の受取方法は、口座への振り込みのみとなっています。PayPay残高への振り込みなどには対応されていません。
「コロナお見舞い金」の加入時の注意点・デメリット
上記解説の通り、「コロナお見舞い金」は、新型コロナウイルスと診断された場合に保険金５万円を受け取れるシンプルな保険です。
ただし、必ずしも全ての人にとってベストは保険ではありません。注意点やデメリットを理解した上で加入検討することが大切です。
注意点① 必ずしも安いわけではない！
「コロナお見舞い金」の保険料は３か月１５００円（1か月５００円）からとなっていますが、他社のコロナ保険と比べて必ずしも安くありません。各社コロナ保険の月額保険料は以下の通りです。
- 大樹生命の「おまもリーフ」：月払保険料は男性３７０円、女性３４０円
- 太陽生命の「感染症プラス入院一時金保険」：約５００円（４０代以下なら５００円以下）
- 第一スマートの「コロナminiサポほけん」：最低３００円（感染状況によって月額保険料が毎月変動）
価格にこだわる方は、PayPayほけん以外の保険会社商品も比較してみると良いでしょう。
注意点② 保険金５万円では必要出費を賄いきれない！
「コロナお見舞い金」の保険金は、一律５万円となっています。
国立感染症研究所調査によると、新型コロナウイルスによる平均的な入院期間は１３日程度となります。入院費用自体は公費負担になりますが、入院期間中の所得を賄う費用と入院雑費は自己負担となります。
入院期間中にもご家族の生活費用は必要ですし、１日当1,500円と言われている入院雑費などの出費も発生しますので、５万円では足らないという方も少なくないでしょう。
充実した保障で備えたい方には物足りない保険金額になっています。
注意点③ １４日間の不担保期間がある！
「コロナお見舞い金」は、保障が開始するのは「保険開始日から１５日目から」となります。
加入直後から保障が開始する分けではありませんのでご注意ください！
１４日間の不担保期間は、他のコロナ保険に比べて長いです。例えば、太陽生命の「感染症プラス入院一時金保険」の不担保期間は「１０日間」、第一スマートの「コロナminiサポほけん」の不担保期間は「１３日間」です。
感染者数が多い時期は、１日でも早く保障して欲しいですよね。複数の保険会社がコロナ保険を販売していますので、他社比較することをおすすめします。
保険商品は会社によって細かな設定が異なり、個人で比較することは簡単ではありません。お近くの経験豊富な専門家FPと相談して（オンラインもOK）決めることで、最もご自身に合った商品に加入することができるでしょう。
ほけんのトータルプロフェッショナルなら何度でも無料で相談できるので、本当にオススメです！
注意点④ エッセンシャルワーカーしか加入できない
「コロナお見舞い金」は、エッセンシャルワーカーしか加入することができません。
そのため、PayPayほけんが定めるエッセンシャルワーカーに該当しない職業の方や、専業主婦・主夫、学生などは加入できません。
エッセンシャルワーカーに該当せず、感染症に備えたい場合は、太陽生命の「感染症プラス入院保険」や第一スマートの「コロナminiサポほけん」など、他社商品への加入をご検討ください。
注意点⑤ 加入可能年齢は１８歳～６９歳まで
「コロナお見舞い金」の加入可能年齢は、１８歳～６９歳までとなっています。対象のエッセンシャルワーカーの方でも、対象外の年齢の場合は加入できませんのでご注意ください。
ただし、エッセンシャルワーカーの多くは１８歳～６９歳の方が大半ですので、大きな影響はないと思います。
注意点⑥ PayPayユーザーしか加入できない
PayPayほけんの保険には、PayPay経由でしか加入できません。「コロナお見舞い金」への加入希望の方は、PayPayアプリをダウンロードください。
また、海外在住の場合、PayPayアプリをダウンロードしていたとしても、コロナお見舞い金には加入できません。
まとめ
PayPayほけんの「コロナお見舞い金」について詳しく解説してきました。
販売開始後１か月半で２０万件以上売れた大ヒット商品「コロナお見舞い金」は、医師に新型コロナウイルスと診断された場合に５万円を支払う、というシンプルな内容になっています。
一方で、保険料は他社と比較して必ずしも安くないこと、職業や年齢により加入制限があること、不担保期間が１４日もあることなど、加入に際して注意すべき点があります。
ＦＰとして、他社の商品と比較してご自身に最もあったベストの保険を選ぶことをおすすめします。
複雑な保険商品の中から１番自分にあった商品を選ぶことは簡単ではありません。
ご自身やご家族の状況を踏まえた納得のいく内容で加入するため、まずはファイナンシャルプランナーと相談することをおすすめします！ほけんのトータルプロフェッショナルなら、何度相談しても無料なのでとてもおすすめです。
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