第一生命の認知症保険 評判、デメリット、保険料、保障内容を解説

第一生命認知症保険介護介護保険・認知症保険
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2018年12月、第一生命は、簡易告知で申込可能な「認知症保険」を発売開始しました

近年、高齢化と共に要介護認定者が増加しています。要介護認定となる原因で最も多いのが実は「認知症」となっています

厚生労働省によると、2025 年には認知症を患う人が 700 万人を超え、65 歳以上のシニア層の 5 人に 1 人が認知症になるといわれており、認知症への対応が社会的に大きな課題となっています。

こうした社会課題に対し、第一生命は、「認知症への備えは予防・早期発見に取り組むことが一番の有効法」と考え、認知症保険を開発しました

金融マン夫
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社会的課題に対応する素晴らしい商品です!

認知症保険の発売に際し第一生命は、契約者本人とその家族がより安心して「認知症保険」に加入できるよう、認知症の「予防・早期発見」「心のケア」「保険金請求サポート」の3つの観点から、認知症保険サービスを提供開始しています

中でも「予防・早期発見」では、米シリコンバレーのスタートアップ企業「ニューロトラック」の技術を採用し、目の動きを分析することで認知機能をチェックする生命保険業界初の「認知機能チェックツール」となっています。

この記事では、第一生命の「認知症保険」の魅力、保障内容、保険料、加入時の注意点・デメリット等につき詳しく解説しますので、是非最後までご覧ください。

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認知症保険の開発背景

日本では高齢化が進む中、認知症の高齢者は年々増え続けており、厚生労働省によると2025 年には 2012 年の 1.5 倍の 730 万人にまで達するといわれています。

また、介護が必要となった主な原因のうち、認知症によるものの割合が一番高くなっており、認知症の治療や介護費用等の経済的な負担が増加することが見込まれます。

認知症による介護は、介護者・被介護者ともに、金銭面・体力面ともに負荷となるものです。第一生命は、金銭面を保険という商品を活用してサポートすべく、認知症保険を開発しました。

認知症保険の保障内容

第一生命の認知症保険では、認知症と診断され、かつ、公的介護保険の要介護1以上と認定されたとき、認知症保険金を受け取ることができます

金融マン夫
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とてもシンプルな保障内容ですね。

保険金額は、契約日から2年後以降は保険契約で定めた保険金額になります。但し、契約日から2年以内については、以下の図の通り、払い込んだ保険料の累計金額が保険金額になります。

なお、保険金額は、200万円~1,000万円まで選択することができます。ご自身の貯蓄の状況、認知症となった後に自宅で介護するか、特別養護老人ホームに入居するか、等によって必要な保険金額は異なってきます

適切な保険金額設定については、経験豊富な専門家FPと相談することをおすすめします。

支払事由に関する注意点・他社比較

上記の通り、第一生命の認知症保険は、①認知症診断、②要介護1以上認定の2つの条件に該当した際に保険金を受け取ることができます。

しかし、他の生命保険会社の認知症保険の中には、①認知症診断のみで保険金を受け取ることができる商品もあります。

例えば、日本生命の「認知症保障保険」では、①認知症と診断された場合に保険金を受け取ることができる他、認知症の前段階である軽度認知障害(MCI)と診断された場合も一時金を受け取ることができます

また、認知症保障に加えて、高齢者に多いトラブルを保障するパーツをまとめた商品も発売されています。

例えば、太陽生命の「認知症予防保険」では、認知症診断時に加え、骨折時、ケガや病気による入院時、手術や放射線治療など、複数の保障をまとめた商品となっています

認知症保険を検討する際には、どの条件時に保険金を受け取りたいか、認知症以外の保障もカバーしたいか、という点を踏まえて比較することをおすすめします

金融マン夫
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認知症保険と一口に言っても様々な商品があるんです!

保険契約の詳細を決めるのは簡単ではありません。経験豊富な専門家FPと納得のいくまで相談した上で決めると良いでしょう。ほけんのトータルプロフェッショナルなら、保険相談は何度でも無料でおすすめです!

認知症保険の主な取扱い

  • 正式名称:認知症保険(無解約返戻金)(2019)
  • 契約年齢:終身40歳~85歳、定期40歳~75歳
  • 保険期間:終身、定期
  • 保険金額:200万円~1,000万円
金融マン夫
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85歳まで入れます!

現役FPおすすめの契約設定

保険期間や保険金額をどのように設定すべきかは、事情によって異なります。ここでは、現役FPの私が、おすすめの設定について解説します。

保険期間

保険期間は「終身」をおすすめします

認知症は、年齢を重ねるごとに罹患リスクが高まる病気です。そのため、いざ備えるべきタイミングで保障がなくなってしまうことはとても残念です。

「終身」にすることで、認知症への備えを一生涯続きます。

金融マン夫
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人生100年時代、認知症への備えは一生涯が正解!

保険金額

第一生命の認知症保険は、保険金額を200万円から1,000万円の間で選ぶことができます。保険金額をいくらにするかは、認知症となった後の介護を自宅で行うか、特別養護老人ホームに入居するかによって異なります

自宅介護の場合

自宅介護の場合に掛かる外来医療費(自己負担ベース)は、年間で10万円程度となっています。例えば75歳で認知症になり、自宅介護を20年間続けた場合、200万円の医療費がかかります。

また、認知症の医療費以外にも、骨折等の治療費や自宅介護のための設備費用等の諸費用もかかります。さらに、介護者が時短勤務をする場合には、世帯収入も少なくなってしまいます。

こうした状況と家計を踏まえて、保険金額を設定すると良いでしょう。自宅介護の場合は、少なくとも20年間の外来治療費を賄えるよう、保険金額は200万円~500万円を設定するのが良いです

特別介護老人ホームに入居する場合

特別介護老人ホームの入居費用(個室)は、月々16.7万円、年間で200万円程度の費用がかかります。近くに身寄りがいないなど、自宅介護が難しい事情がある場合は、特別介護老人ホームに入居することも考える必要があります。

5年間入居するとした場合、1000万円の費用がかかります。費用を抑えたい場合は、個室ではなくグループ部屋とすることも選択肢のひとつでしょう。

いずれにしても特別介護老人ホームに入居すると相当の費用が発生してしまいます。保険金額は800万円~1,000万円程度と設定しておくことが無難です

上記に加え、ご自身の貯蓄や金融商品の保有状況を踏まえ保険金額を設定することで、自分自身に合った最適な保険契約を決定することができます。状況や意向のヒアリングを行い、何度も経験豊富な専門家FPと相談することで、細やかなプラン設定が可能になります

認知症による介護費用を抑えるコツ

認知症による介護費用は、自宅介護・特別介護老人ホームにとって異なりますが、いずれも「介護期間×単価」と捉えることができます。そのため、「介護期間」または「単価」のいずれか、または、両方を下げることで費用を削減することができます。

金融マン夫
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おすすめは、介護期間を減らすことです!

認知症は、「20年かけて進行する病気」と言われています。そのため、認知症やその前段階である軽度認知症(MCI)の時点で、認知障害の兆候を捉え、認知症への発展を予防することが大切です

つまり、認知症の兆候の早期発見により、発症を遅らせることができます。

認知症の兆候を捉えるサービスでおすすめなのが、見守りプラスのアイシル(公式HP)です

これは、利用者(高齢者)が食事や薬の服用状況につき専用端末でボタンを押すと、家族のスマホに状況がすぐ連動され、認知機能の変化の状況を簡単に把握することができるサービスで、認知症の兆候を早期に検知することができます。

金融マン夫
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もしご家族に高齢者がいる場合は、認知症の早期発見の観点からアイシルを利用することをおすすめします。

認知症保険の保険料

金融マン夫
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それでは、気になる保険料について見ていきましょう!

認知症保険の保険料は、年齢・性別・保険期間・保険金額により変動します。

以下例は、保険期間は終身、保険金額は200万円の場合の保険料になります。

認知症保険の特徴

ここでは、第一生命の認知症保険の特徴について解説します。

特徴① 持病があっても入れる簡単告知

第一生命の認知症保険は、以下4つの告知事項ですべて「いいえ」の場合、申込みが可能です。そのため、過去に大病を患って保険を諦めていた人も加入できます

金融マン夫
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持病があっても諦める必要はありません。

特徴② 充実したサービス

第一生命の認知症保険には、被保険者本人だけでなく、家族も利用可能な充実したサービスが付加されています。自身や家族が認知症になるまで、認知症については分からないことばかりですよね。

サービス① 認知機能を目の動きでチェック(無料)

第一生命の認知症保険には、生命保険業界初となる目の動きから認知機能の状態が分かるサービスが付いています

スマホ画面上で指示通りに作業するだけなので、とても簡単です。所要時間は5分~10分程度ででき、負荷も非常に少ないです

このサービスは、米国のスタートアップNeurotrack社が開発したもので、世界最先端の技術が使われています。

サービス②健康アプリ(無料)

第一生命が提供する「健康第一 認知症予防アプリ」では、認知症予防のための食事や運動などの生活習慣のサポート、認知機能低下の早期発見に役立つサービスが搭載されています。被保険者は無料で利用できます。

3つの認知症予防プログラムや2つの認知機能チェック機能があり、是非使ってみると良いでしょう!

サービス③認知症相談ダイヤル(無料)

認知症保険には、本人・家族の心のケアとして、認知症の介護現場等での経験のある看護師に電話で相談に乗ってもらえるサービスが付いています

認知症や介護については分からないことばかりですが、プロに話を聞いてもらうことが心のケアにつながります。

認知症についての「知りたい」「聞きたい」「相談したい」を365日サポートしてもらえる便利なサービスです。

サービス④緊急時の駆けつけ(無料)

被介護者と突如連絡が取れなくなった場合など、緊急時にALSOKのガードマンが代わりに訪問するサービスです

特に、同居していない場合には重宝するサービスです。無料で付いてくるのはとても嬉しいですね。

上記の他にも様々な付加サービスがあります。詳しくはこちら(公式HP)。

まとめ

第一生命の「認知症保険」について詳しく解説してきました。

認知症診断と要介護1以上の認定で保険金を受け取れるシンプルな商品性が魅力的です。また、充実したサービスもついてきますので、ご家族にとっても安心でしょう。

一方で、認知症の前段階である軽度認知障害(MCI)を保障していないこと認知症診断だけでは保険金を受け取ることができないこと保障対象が認知症のみなど、他社商品と比較しても弱い点があり、加入に際して注意が必要となります。

金融マン夫
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現役FPとして、他社の商品と比較した上で、ご自身に最もあったベストの保険を選ぶことをおすすめします。

複雑な保険商品の中から1番自分にあった商品を選ぶことは簡単ではありません。ご自身やご家族の状況を踏まえた納得のいく内容で加入するため、まずはファイナンシャルプランナーと相談することをおすすめします!ほけんのトータルプロフェッショナルなら、何度相談しても無料なのでおすすめです

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