オリックス生命のおすすめ「がん保険Wish」 評判や告知も解説

保障性商品(医療・入院・介護・死亡への備え)
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2021年4月、オリックス生命は新商品「がん保険 Wish(ウィッシュ)」を発売開始しました。がん保険 Wishは、保障期間が定期タイプのがん保険で、一度につき最大で600万円の保険金を受け取れる商品です。医療技術の進歩に伴い、がん治療の方法は日々進化しています。従来のがん保険商品では、予め決められた手術についてのみ保険金を受け取れるものでしたが、これでは先進治療などの最新の治療を受けることができません。

そこでオリックス生命は、様々な選択肢の中から治療を選べるように、被保険者ががんと診断された時点で一時金を支給し使途は受給者に任せるべく、「がん保険 Wish」を開発しました。被保険者の意思を尊重する素晴らしい商品だと思います。

金融マン夫
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実際に手術が必要になった際、「お金が原因で受けたい手術が受けられない」なんてことにはなりたくないですよね。

この記事では、オリックス生命の新商品「がん保険 Wish」の保障内容、保険料、加入時の注意点・メリデメにつき詳しく解説しますので、是非最後までご覧ください。

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がん保険 Wishの保障内容

がん保険 Wishの保障内容は、①がん一時金、②悪性新生物一時金、③がん先進医療の3つです

金融マン夫
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保険選びの際、保障内容を正しく理解することはとても大切ですので、一つずつ丁寧に解説していきます。

(参照)オリックス生命HP

1.がん一時金

初めてがんと診断確定したとき、及び、2回目以降のがん診断確定で、がん治療を目的として入院を開始したとき、1回につき100万円のがん一時金を受け取ることができます。がん一時金には回数制限がないため、がんが転移した場合や新たに発症した場合でも、その都度受け取ることができます。また、がん一時金は上皮内がんも保障対象としています。

がん一時金は、1年に1回が限度となっていますので、1年以内に複数回受け取ることはできない点に注意しましょう。

2.悪性新生物初回診断一時金特約

初めて悪性新生物と診断されたとき、最大500万円・最小100万円の悪性新生物初回診断一時金を受け取ることができます。保険金額については、契約時に100万円単位で選ぶことができますが、40~60歳については最高300万円までしか選択できません。

ただし、「悪性新生物」には、「上皮内がん」と「皮膚の悪性黒色腫以外の皮膚がん」は含まれませんので注意しましょう。

金融マン夫
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特に上皮内がんは発症率が高いことから、保障対象外であることを理解した上で契約が必要です。

3.がん先進医療特約

①がん先進医療給付金(最大2,000万円)

がんを直接の原因として先進医療による治療を受けたとき、先進医療に係る技術料と同額の保険金額を受け取ることができます。がん先進医療給付金は、最大で通算2,000万円まで受け取ることができます。

金融マン夫
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先進医療は保険適用がないため、自己負担額が高額になりやすいです。

②がん先進医療一時金

がん先進医療給付金が支払われる療養を受けたとき、がん先進医療一時金として「がん先進医療給付金」の10%の金額を受け取ることができます(1回当最大50万円)。先進医療を受ける場合、入院や通院で出費がかさむことがありますので、一時金で備える保障が付いています。

先進医療にかかる費用

先進医療にかかる費用は高額となりやすいですが、どの程度の金額になるでしょうか。

厚生労働省の「第93回先進医療会議資料 令和2年度(令和元年7月1日~令和2年6月30日)実績報告」によると、1件当たりの先進医療費用は、陽子線治療では271万円、重粒子線治療では312万円となっています。

これ以外にも通院や入院にかかる費用を賄う、収入不足を補う、という観点からも、「がん先進医療特約」も合わせて加入することをおすすめします。

「がん保険 Wish」の給付例

実際の給付例について見ていきましょう。

ここでは、Aさんが初めてがん(大腸がん)と診断され入院と手術を実施、その後、退院して抗がん剤治療のため6か月間通院し完治。3年後の定期検査で再発が確認され、再度治療を行うために入院した、という事例で解説していきます。なお、Aさんは、「悪性新生物初回診断一時金」を300万円と設定していたとしています。

(参照)オリックス生命HP

まず、初回診断時の給付金額について、初めてがんと診断された時点でAさんは、がん一時金100万円と悪性新生物初回診断一時金300万円の計400万円を受け取ります。

次に、がんが再発し、入院を開始した時点でがん給付金の100万円を受け取ります。

もしAさんが受けた治療が先進医療で、がん先進医療特約を付加していた場合には、治療費の実費と治療費の10%が特約の給付金として受け取ることができます。

「がん保険 Wish」の4つの特徴

特徴① 細やかな期間設定が可能

がん保険 Wishは定期タイプの商品ですので、保障期間は契約で定めた期間に限定されます。大手保険会社の商品では、保障期間は5年、10年、15年、20年といった期間の中から選択することになりますが、がん保険 Wishでは、1年単位で決め細かに設定することができます

金融マン夫
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契約者の年齢や事情は人それぞれなので、自分に合った期間を選択できるのはとても嬉しいですね。

適切な期間設定のポイント

定期保険は通常、契約者が退職するまでの期間、一番下の子どもが大学を卒業するまでの期間等、家族の生活を支えるために特に保障が必要な期間を重点的に備えることができます。そのため、例えば、現在35際で65歳定年までの保障を備えたい場合は、「30年」と設定するのが良いでしょう!

あなたのライフプランにあった保障期間は、ご自身やご家族の状況によってそれぞれです。納得のいく期間設定にするため、金融の専門家であるファイナンシャルプランナー(FP)と保険相談することをおすすめします。

特徴② 定期タイプのため保険料が割安

一般的に生命保険は、終身タイプに比べて定期タイプの方が保険料が安く設定されています。例えば、終身タイプの死亡保険の場合、保険会社にとって死亡保険金を支払う可能性は100%ですが、60歳までを保障する定期タイプの死亡保険の場合だと保険金を支払う可能性はぐんと下がります。

保険会社は、「保険金額×支払う可能性」を踏まえ保険料を設定しますので、同じ保険金額であっても、支払う可能性が低い商品の方が保険料を割安に設定することができます。

(参照)オリックス生命HP

がん保険 Wishでは、割安な定期タイプで商品設計されていることから、他の保険会社の終身がん保険に比べると割安となっています。

特徴③ がんリスクに対して一時金で備える

がん保険 Wishでは、がんに罹患した場合、最大で600万円の一時金を受け取ることができます。内訳は、がん一時金が100万円、悪性新生物初回診断一時金特約が500万円です。一時金としてまとまったお金の使い方は受取人の自由ですので、どのような治療を選択するかについては裁量の幅が大きいです。

(参照)オリックス生命HP

さらに、先進医療を受ける場合、がん先進医療特約を付加しておけば、先進医療にかかる実費を受け取ることができ、安心ですね。

特徴④ 健康状態にかかわらず終身保障に変更できる

がん保険 Wishは、加入後に保険期間を終身タイプに変更できます。期間変更時には、告知が不要なため、健康状態にかかわらず終身保障に変更することが可能となります。

金融マン夫
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がんは、一度治療を終えても転移や再発がありうる病気のため、終身保障だと安心ですね。

ただし、契約変更時に保険料は再計算され、終身タイプは保険料が高くなると考えておくべきでしょう。ご自身の収入を踏まえ、余裕を持って保険料を払えるか、考えた上で変更することが大切でしょう。

がん保険 Wishの保険料・シミュレーション

下記条件の場合の保険料は、以下の表の通りです。また、ご自身の年齢でシミュレーションご希望の場合は、こちら(オリックス生命公式サイト)をクリックしてください。

  • がん一時金:100 万円
  • 悪性新生物初回診断一時金:500 万円
  • がん先進医療特約(2018):付加
  • 保険期間・保険料払込期間: 10 年満了・20 年満了
  • 保険料払方:月払(口座振替扱)

男性の保険料

契約年齢保険料 (10年満了)保険料 (20年満了)
20歳1,976円2,088円
30歳2,419円2,686円
40歳3,443円4,908円
がんの保険Wish(ウィッシュ)の保険料(男性)

女性の保険料

契約年齢保険料 (10年満了)保険料 (20年満了)
20歳2,287円2,709円
30歳3,762円4,502円
40歳5,833円6,604円
がんの保険Wish(ウィッシュ)の保険料(女性)

がん保険 Wishの注意点・デメリット

がん保険Wishには、加入前に確認し、理解しておくべき点があります。特に大切な2点について解説します。

①90日間の不担保期間がある

がん保険 Wishでは、90日の不担保期間が設定されています。つまり、がん保険 Wishの契約成立後90日間については、がんと診断されたとしても、「がん一時金」の100万円や「悪性新生物初回診断一時金」の最高500万円は受け取ることができません

通常生命保険会社は、リスク軽減のため、3か月程度のがんの不担保期間を設けています。これは、契約直後にがんと診断される人まで契約できるとすると、「がんに罹患したかもしれない」と思う人ばかりが契約してしまい、健康体で契約した他の被保険者と不公平になってしまうためです。

金融マン夫
金融マン夫

がん保険には不担保期間があるため、「がんかも?」と気付く前に加入する必要があります。

がん保険 Wishでは、90日間の不担保期間も保険料が発生しますが、他の生命保険会社のがん保険には不担保期間中の保険料が免除されている商品もあります。多くの保険会社の中から自身にあった最適な商品を自身で選ぶのは非常に難しいことですので、まずは気軽にファイナンシャルプランナーに「保険相談」することをおすすめします

② 「上皮内がん」は保障対象外

悪性新生物初回診断一時金特約では、上皮内がんは保障の対象外となっています。上皮内がんとは、がん細胞が「上皮」と呼ばれる身体の外側に近い部分にできる場合を指し、転移や再発の可能性が低く、また、手術で完治する可能性が高いことから、保険会社は、「上皮内がん」と「それ以外のがん」を区別して保障対象のがんを選定しています。

金融マン夫
金融マン夫

上皮内がんは、上皮より身体の深部で発生するがんよりも発症率が高いため、保障ニーズは高いと言えるでしょう。

上述の通り、がん保険 Wishの「悪性新生物初回診断時一時金特約」では、上皮内がんを保障対象としていない点には契約前によく理解しておくことが必要です。日本生命の主力商品「みらいのカタチ」など、他の保険会社の商品では上皮内がんも保障対象としていますので、保険料だけで選ばないようにすることが大切です。あなたにぴったりな商品を選ぶためにも、お近くのファイナンシャルプランナーと相談することをおすすめします。

まとめ

オリックス生命の新商品「がん保険 Wish」について詳しく解説してきました。

がん保険 Wishは、割安な保険料で一定期間のがんを保障する商品で、保障内容も分かりやすいですね。一方で、不担保期間も保険料が発生したり、悪性新生物初回診断時一時金特約では上皮内がんが保障対象外となっているなど、加入前や比較検討する際に注意すべき点もあります

生命保険商品は、保険会社や商品によって、様々です。納得のいく内容で加入するため、まずはファイナンシャルプランナーと「保険相談」することをおすすめします

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